ファンとのエンゲージメントを高めるスポーツチームの動画配信活用法
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動画でスポーツファンを魅了する
パンデミックでスタジアムや競技場が閉鎖されたとき、スポーツチームや競技団体はデジタルサービスを活用し、ファンと選手との絆を維持しました。動画配信は、ファンの体験を高める新しい方法となりました。
いまや動画配信は、スポーツチームや競技団体が新しいファン層を惹きつけ、ピッチやコート、レーストラックといった物理的な境界を越えてリーチを広げるための差別化要素となっています。
ブライトコーブを導入した 3つの競技団体が、ファンがどこにいてもエンゲージメントを高められるようしている6つの方法を紹介します。
1. ファンが望むものを提供する
ファンは、ライブ配信や選手とファンとの交流を促すさまざまなテクノロジーの存在を知っています。もしスポーツチームや競技団体が自分たちの望む公式チャンネルを開設しないなら、ファンは選手と交流するために他の手段を探さなくてはなりません。香港ラグビー協会のチーフ・コミュニティ・オフィサーであるRocky Chow氏は、「試合中やその前後にファンが好きに視聴できるコンテンツを持つことは、とても重要です」と述べています。また、「ファンがどういった層であるかを特定し、彼らに合わせてコンテンツを微調整する良い機会にもなります。」
2. ストーリーを語る
アメリカの競馬団体『Harness Racing Victoria』のメディア&コミュニケーションマネージャであるCody Winnell氏は、次のように説明しています。「動画配信は、ストーリーを伝え、ストーリーをコントロールし皆で感情を分かち合うことができるのです。」
3. ディテールにこだわる
「ストーリー」は、ブランドやチームのパフォーマンスをはるかに超えるものです。『Harness Racing Victoria』は、このストーリーを利用して、まったく新しい層にアプローチしています 「これまで、私たちのファンは、高齢層と、従来のテレビ放送の視聴しかできない人々でした。しかし、デジタル配信サービスを新しく導入した結果、今では、18歳から35歳の若い年齢層が、私たちのファン層に変化したのです。」
4. ソーシャルを加速させる
例えばテニスは試合進行の速いスポーツですが、ファンも同じように速い最新情報を求めています。『Tennis Australia』のライブイベント担当プロデューサーであるJohn O'Neil氏は、迅速に情報提供することの価値を痛感しています。「私たちにとって最も重要なことは、できるだけ早くSNSにコンテンツを配信することです。なぜなら、それがファンの望みだからです。ファンのTwitterやFacebookのフィードに表示されたコンテンツが、ウェブサイトや放送局、YouTubeチャンネルへのエンゲージメントにつながることがよくあります。」
5. マルチレベルでエンゲージメントを最大化する
動画配信が視聴者を拡大し、ファンが好む新しい体験を提供する中、双方向式サービスと配信サービスを組み合わせた組織は、驚くべきリターンを得ています。Rocky Chow氏は、香港ラグビー協会にもたらされた違いについて次のように述べています。「ファンは、魅力的なコンテンツをオンラインで楽しむだけでなく、オンライン上でリアルな体験も求めるようになりました。試合が行われている間、観戦している人たちを巻き込むキャンペーンを行い、さらなる活性化を図ることができるのです。この2年間、テクノロジーを駆使し、OTT(Over The Top。インターネットを経由してコンテンツの配信をすること)を活用する方法を検討してきました。今度はそうした手法をリアルな体験に還元することができます。」
6. 独占コンテンツを提供する
スマートフォンで動画が視聴できる今、ファンにとっては他では手に入らないコンテンツに真の価値が生まれます。『Tennis Australia』のJohn O'Neil氏にとって、独占映像は特に価値のあるものでした。「投資に対するリターンを得るためには、あるブレイクポイントに到達する必要があります。私たちは、舞台裏の映像という、私たちのプラットフォームでしか見られないものを提供することで、これを手に入れました。アリーナで上映される映像もありますが、私たちは、OTTで全編を視聴できるようにしました。これは、ファンが求めることであり、私たちの差別化要素となっています」。