社内メンバーが作成する動画コンテンツの管理

従業員ほど会社のことをよく知っている人はいません。入社を検討中の人が知っておくべき最高の福利厚生、最新のSOP、朝を台無しにしないコーヒーメーカーなどを知っているのは彼らです。また、スマートフォンの使い方や動画の撮り方も知っているので、あなたの会社が使っていない最高のコンテンツクリエーターとして最適なのです。

社内メンバーが作成する動画コンテンツ（EGVC）がトレンドになりつつありますが、これには十分な理由があります。5人中4人がそう答えているように、動画が従業員に良い経験を与えることはすでに知られています。しかし、EGVCは候補者のコンバージョン率を34%も高めることができることをご存知でしょうか？御社でも活用しない手はないでしょう。

社内メンバーが作成するコンテンツを活用しようとすると、従業員やコンテンツを管理する必要があるため、時間がかかってしまうのではないでしょうか。動画制作者に尋ねれば、彼らが遭遇した頭痛の種をすべて喜んで教えてくれるでしょう。しかし、そうである必要はないのです。適切なテクノロジーを使えば、EGVCは実質的に自分で管理することができるのです。

社内メンバーが作成する動画コンテンツとは？

はっきり言って、EGVCはプロデューサーを雇って従業員の一人を撮影させるものではありません。社内メンバーが作成する動画コンテンツは、従業員をコンテンツクリエーターとして解き放つものです。

ユーザー生成コンテンツ（UGC）が、顧客がブランドや製品の魅力を伝えるように、EGVCは従業員にスポットライトを当てます。EGVCは、従業員にスポットライトを当て、「なぜこの会社で働くのか」「どんな仕事をしているのか」など、従業員にスポークスパーソンとしての力を与えるものです。

また、ユーザー生成動画と同様に、従業員生成動画に高い制作価値を期待する人はいません。この種のコンテンツは、制作されたように見えないからこそ有効なのです。スマートフォンでセルフィースタイルで撮影された動画は、マーケティングチームが作成したものではなく、本人が言いたかったことのように見えます。そして、その信頼性こそが、すべての企業に必要な主な理由の1つなのです。

社内メンバーが作成する動画コンテンツが必要な理由

EGVCのメリットは人事目標以上に、ビジネス目標に測定可能な効果をもたらします。どのように使うかにかかわらず、コンテンツは会社と従業員の両方にとって価値があるものです。

• 信頼できる:これが、UGCが非常に効果的な理由です。私たちの周りには、私たちのようなマーケターが、私たちがある行動を起こすように慎重にテストし、作り上げた広告メッセージが溢れています。顧客から直接話を聞くことで製品への懐疑心が薄れるように、従業員が会社について語る言葉も信頼しやすくなります。さらに、動画であれば、PRチームの編集なしに、本人が真実を語る姿を見ることができるため、信憑性が増すのです。
• 費用対効果が高い:高品質な動画は高価です。マーケティングチームの時間とリソースがかかるだけでなく、プロデューサーも安くはなく、編集には時間がかかります。しかも、それは1本の動画のためだけのことです。逆に言えば、ほとんどの社員は携帯電話を持っていることで、すでに動画制作者としての能力を備えているので、人を雇う必要はありません。さらに、最新のクラウドベースのテクノロジーを加えれば、ワークフローにかかる時間はほんの数分になります。
• ライセンスフリーである:また、EGVCの場合、制作費が安いため、制作費の高い動画コンテンツでよく使われるライセンスコンテンツが必要ないのもメリットです。追加コスト以外にも、ストックフッテージやミュージックベッドのライセンスは、用途や期間も様々です。多くのプロバイダーは、商業用とクリエイティブ用を区別しており、1年ごとに更新が必要な場合が多いです。従業員動画は、こうしたコンテンツのコストを削減するだけでなく、ライセンスを追跡する手間も省くことができます。
• 従業員エンゲージメント:適切な文脈で、従業員に声を届けることは、どんな優れたマーケティングコンテンツよりもずっと効果的です。しかし、それは従業員にもメリットがあります。従業員エンゲージメントを維持することは、特に従業員が分散している場合、難しいことです。しかし、従業員が会社のブランディングに参加することで、従業員からのフィードバックに関心があることを示すことができ、多くの人が感謝することでしょう。

社内メンバーが作成する動画コンテンツをどのように活用するか

EGVCを効果的に利用する方法はいくつかありますが、なぜ多くの企業がまだ利用していないのか、それは動画管理が複雑であることを認識することが重要です。

動画コンテンツ管理

社内メンバーが作成する動画のような有益なものが広く採用されない場合、その理由は大抵、導入が困難であると思われるからです（実際、そうかもしれません）。

コンテンツディレクターやクリエイティブディレクターは、動画の管理に新たな課題があることをよく理解しています（主にファイルサイズの大きさが原因）。信じられないかもしれませんが、プロデューサーからエディターへアセットを転送する最も速い方法は、外付けハードディスクを郵送することです（電子メールではなく、郵便局に行くこと）。さらに、プロデューサーや編集者が複数いる場合、ドライブやファイルは物理的にもデジタル的にも複数の場所に置かれることになります。

EGVCでは、何百人、何千人という動画制作者を管理することになります。これは、セキュアサーバーなしで会社の文書を整理したり、デジタル資産管理システム（DAM）なしでマーケティング資産を整理しようとするのと同じです。また、オンライン動画プラットフォーム（OVP）があったとしても、ほとんどの社員はそれにアクセスできず、ましてやアセットの適切なアップロード方法を知らない可能性があります。

Brightcoveでは、社内メンバーが作成する動画を管理するためのシンプルなソリューションを用意しています。従業員に動画を Google ドライブまたは Dropbox フォルダにアップロードするよう依頼するだけです。それだけです。少なくとも、従業員に伝えるべきことはそれだけです。

バックエンドでは、Brightcoveは Google Drive と Dropbox の両方と統合されており、「視聴済み」フォルダを選択することが可能です。このフォルダは Brightcove アカウントと同期しており、新しい動画ファイルがあれば自動的にアップロードされます。

これは、動画管理を簡単にしたものです。複数の人から複数のアセットを手作業で集め、1 つずつアップロードする必要はありません。従業員が携帯電話で動画を撮影し、適切なクラウドフォルダに共有すると、Brightcove が取り込みを担当します。

EGVCは、さまざまな使い方ができます。それらを活用するためには、できるだけシンプルで従業員に馴染みやすいワークフローが必要です。

動画コンテンツのマーケティング

社内メンバーが作成する動画コンテンツは、顧客、同僚、新入社員、求職者のために、社内外で活用することができます。以下は、より一般的な使用方法とその活性化方法の例です。

• リクルート:ジョブディスクリプションに加えて、採用担当者には自己紹介と、なぜこのポジションに魅力を感じているのかを短い動画で撮影してもらいます。マネージャーは、仕事の満足度や優秀な人材を惹きつけるために最も重要な要素の一つです。ですから、ポジションと一緒にマネージャーもマーケティングしてください。求人情報では、自分がどんな人の下で働くことになるのかがわかると、より魅力的なものになります。同様に、従業員の声も、雇用者ブランドを構築する上で大きな効果を発揮します。たとえば、ある年のWomen’s History Month（女性歴史月間）に、Brightcoveは #BreakTheBias キャンペーンを支援するために、女性エンジニアのモンタージュを配布しました。LinkedIn とのインテグレーションを使用することで、私たちのアイデアを基に、受信と同様に配布を簡単に行うことができます。投稿情報や可視性などの設定は、すべて統合で管理することができます。
• ラーニング＆デベロップメント（L＆D）:社内コミュニケーションは、社内の専門家（SME）を活用する時期に来ています。FAQ のリストを作成し、それぞれに短い動画で回答するよう依頼します。彼らは、同じ質問に何度も答えるのに疲れているはずです。ブライトコーブのポータルとスマートプレイリストを使用すると、自分で管理できる安全な社内動画体験を作成できます。動画にタグを追加し、スマートプレイリストを設定してタグを自動入力し、プレイリストをホストするポータルを作成するだけでよいのです。GoogleやDropboxとの連携により、タグを追加するだけで、あとはすべて自動で行われます。より長期的な発展を目指すのであれば、ベテラン社員が自分の経験を共有する機会を設けることを検討してもよいでしょう。たとえば、当社では、「Navigating the Cove」というシリーズで、世界中のスタッフによるキャリアの成功例を紹介しています。当社のソリューションを使えば、このアイデアを簡単に再現することができます。
• コネクション:当社では、社員感謝デーは社員感謝ウィークに変わりました。私たちは、感謝の気持ちが伝染するため、公に（そして当然ながら、動画を通して）お互いに感謝することを好みます。お互いにどれだけ感謝しているかを共有することは、私たちを結びつけ、素晴らしい職場にしてくれる要素の一部です。私たちのアイデアをさらに発展させ、トレーニングポータルのように、感謝のポータルを作成することができます。ソーシャルメディアや社内チャットのプラットフォームとは異なり、チームメンバーは、自分がいかに重要な存在であるかを再認識する必要があるときに、このコンテンツに簡単に戻ることができます。このようなポータルはメンテナンスが簡単なので、誕生日のお祝いや昇進のお祝いなど、もっと多くのコンテンツを作成することもできます。労力はかかりませんが、企業文化の醸成に大きく貢献するはずです。

Brightcoveによる社内メンバー作成動画の実装

多くの企業で、動画の管理方法を学ばなければいけないことが社内メンバーが作成する動画コンテンツの活性化を妨げています。私たちは、それを責めるつもりはありません。適切なツールがなければ、時間のかかる面倒な作業になったり、完全に混乱してしまったりします。しかし、Brightcove Communications Studio と適切な動画コンテンツ管理プロセスがあれば、簡単に管理できるワークフローで、EGVC のすべての利点を享受することができます。