オフラインイベントより難しい『アンケート回収』のポイント
Virtual Events
イベントはオンライン・オフライン問わず参加者からアンケートを回収するのが非常に重要なポイントになります。しかし、オンラインイベントは、オフラインと比較してアンケートの回収率が低くなる傾向があります。アンケートは、アフターフォロー時に参照する情報になり、コンテンツの改善にも活用できる非常に重要なデータです。どのようにすれば、オンラインイベントのアンケート回収率を上げられるかを紹介していきます。アフターフォローの重要性や指標については、こちらの記事をご参照ください。
目次
- 1. オンラインイベントのアンケート回収は難しい
- 2. アンケートの回収率を上げるには
- 3. オンラインイベントにおけるアンケート回答のインセンティブは
- 4. アンケートの回収方法は参加者目線に立った視点で
1. オンラインイベントのアンケート回収は難しい
イベント開催において、参加者からのフィードバックを得ることは非常に重要です。セッション内容の良し悪しと、その理由を参加者から直接得る有益性は誰もが認めるところでしょう。アンケート回答へのリンクを、オンラインイベントが開催されるWebサイトや、動画プレイヤー内外に設定するほか、イベント終了後にメールで回答を促すなどの方法が考えられます。このように、アンケートをわかりやすく配置したり、回答を誘導するのは基本中の基本ですが、それだけでは回収率は上がりません。
オフラインイベントでは、主催者が入場時にアンケートを参加者に手渡し、退場時にノベルティと引き換えにアンケートを回収することが一般的でした。退場時にスタッフが手ずから回収していると、アンケートを書かずに素通りするのは、どういうわけかはばかられるものです。一方、オンラインイベントでは、ブラウザの閉じるボタンを押すだけで簡単に離脱(退場)できてしまいます。ノベルティと引き換えといったような、参加者にとってのインセンティブもありません。これらの前提を踏まえて、どのようにすればアンケートをより多く回収できるか考えてみます。
2. アンケートの回収率を上げるには
まず重要なのは、可能なかぎり何度も回答を促すことと、その場でアンケートに答えやすい環境をつくることです。講演者が登壇の最初または最後にアンケート回答を参加者に呼びかけ、回答方法を動画内で参加者にアナウンスするのは最低限必要でしょう。オンラインイベントでは目的のセッションが終わるとそのまま離脱してしまう参加者も少なくありません。セッションごとに繰り返しアナウンスすることも重要です。
オンラインイベントならではの施策として、セッションの開始前や途中に、アンケート回答方法を説明する動画の挿入が考えられます。また、オンラインイベントを開催するWebサイト内に、アンケートページに遷移するQRコードを表示するといった設計もオンラインならではの仕掛けです。
オフラインイベントであれば、イベントの最中にアンケートに回答することもできます。しかし、オンラインイベントでは、限られたディスプレイの中で動画を見ながらアンケート回答するのが難しい場合があります。ビジネス系のオンラインイベントの場合、PCで参加する方が多いですが。「スマートフォンでQRコードを読み取ってください」とアナウンスすることで、アンケートへのアクセスを容易にするのも一つの手段です。ただしこの場合、回答は記述式ではなく選択式にするのが良いでしょう。
3. オンラインイベントにおけるアンケート回答のインセンティブは
前述の通り、オフラインイベントであれば、アンケートと引き換えにノベルティを手渡すことができました。オンラインイベントでは、イベントで利用した登壇資料を特典として配布する方法があります。
登壇者の資料を、後でゆっくり確認したい思っている参加者は多いのです。アンケートに回答した参加者のみ資料をダウンロードできるという仕組みを用意すれば、即効性のある施策になり得ます。さらに、それでも回答してもらえない方には、メールによるリマインドといったフォローも必要でしょう。ただし、何度もメールを送ると心証を悪くし、逆効果になる場合もありますので、参加の御礼とあわせて一度だけにとどめるなど、慎重に活用してください。いずれにしても、待ちのスタンスでは参加者はなかなかアンケートに回答してもらえません。よりよい成果を得るためにも、積極的なアナウンスと、アンケートに回答しやすい仕組み作りを意識してください。
4. アンケートの回収方法は参加者目線に立った視点で
この記事では、オンラインイベントでアンケートの回収率を上げるための方法を紹介してきました。実際取り組んでみると、アナウンスのタイミングやQRコードなどをどう配置するかなど、具体的な課題が出てくるでしょう。万能な解決法があるわけではないので、イベント内容や参加者の傾向に合わせて最適解を探してみてください。