Chromeによる自動再生の制限について
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Googleは、4月中旬に動画の自動再生を制限するアップデートを予定しています。
本記事では、このアップデートがBrightcove PlayerとIMAプラグインにどう影響するか、そしてアップデートが来たときにどのようなアプローチを取ればよいかを解説いたします。
ChromeのアップデートとBrightcove Player、IMAプラグインについて
今回行われるChromeのアップデートは、AppleがMobile Safariで初めて導入し昨年デスクトップでもリリースを行った変更に追随するものと思われます。Chrome 66 以降、動画の自動再生を行うサイトは、動画がミュートされている場合、Googleのメディアエンゲージメントインデックス(MEI)の対象となっている場合にのみ再生されます。(詳細はGoogleの発表をご参照ください)
Brightcove Playerを使用しているユーザーが、ブラウザの制限によりプレイヤーが自動再生できない場合は、再生ボタンを表示し、通常のClick-to-Playプレイヤーとして動作します。 このような現象は、自動再生による広告の再生回数が多いサイトでは予想よりも広告収益が低くなる可能性があります。
Brightcoveでは、3月末までにBrightcove PlayerのIMAプラグインのアップデートをリリースする予定です。このアップデートでは、ミュートされたプレロール広告が上がった場合、リクエストによる自動再生の制限されたことを自動的に検出し、自動再生の動作を変更します。この場合、適切な広告があれば、自動再生プレイヤーは広告を再生できます。このプラグインを使用するには、プレイヤーを再公開して更新してください。プレイヤーバージョンの自動更新を設定している場合は、4月上旬に自動的にアップデートを受信します。
ただし、1つ注意点があります。プレイヤーがVideo Cloudまたはプレイヤーの設定を使用して自動再生の設定をしている場合にはプラグインは機能しますが、WebページのHTML動画要素に属性を追加して自動再生を有効にしている場合は、自動再生の制限にかかるとクリック再生として表示されます。
自動再生を適用させるには、Video Cloudでプレイヤーの自動再生オプションを使用するよう、設定を変更する必要があります。(API経由の設定については、こちらのドキュメントをご参照ください)
業界の反応
私たちは、Brightcoveのユーザーがこの変更に対してどのように取り組むか気になっており、広告オペレーションやプロダクトのリーダーたちは自動再生にこだわると考えていました。これに対しては主に3種類の反応がありました。
1つ目は、デスクトップでもモバイルでも自動ミュート・自動再生を計画しているという回答。2つ目は、デスクトップとモバイル両方のプラットフォームでクリック再生を考えているという回答。3つ目は多くはないものの、可能であれば音ありで自動再生するよう設定し、再生されなかった場合は自動ミュートして自動再生させるという回答でした。
3つ目の機能は、上記のアップデートで利用できます。
アップデートがあると、複数のアプローチや実験を行い、ユーザーエンゲージメントと広告主満足度の両方においてどれが最良の結果を得られるかを確認することは毎回とても興味深いものです。
「デスクトップでは1つの動画のみミュートで再生されるようにし、他の動画は自動再生されないよう設定する。モバイルでも自動再生は行わない」といったコメントもありました。
この記事と新機能とドキュメントが役立つことを願っております。フィードバックや質問がございましたら、Brightcoveアカウントチームへお問い合わせください。